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ロートレックの華麗な作品が松本に 18日に展示会開幕

パリの人々を生き生きと描いたポスターが並ぶ展示会

 19世紀末のフランスを代表する画家で、パリの大衆文化を描いたポスターで知られるアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864~1901)の作品展が18日から、松本市中央4の市美術館で始まる。日本初上陸の「フィロス・コレクション」を、東京、札幌に続いて展示する。華やかな時代を表情豊かに切り取った作品と画家の生涯を紹介する。4月6日まで。

 ポスターや素描のほか、家族や知人に当てた書簡など、計約240点を展示する。ポスターは21点が並ぶ。キャバレー歌手を描いた代表作「キャバレのアリスティド・ブリュアン」の貴重な「文字なし版」が目を引く。素描40点余りも並び、創作の息づかいを伝える。
 ロートレックは20歳のころからパリの歓楽街・モンマルトルにアトリエを構え、歌手や芸人、娼婦たちを描いた。素早い描線と大胆な構図が一世を風靡し、ポスターを芸術の域にまで高めた。
 市美術館など主催、市民タイムスなど後援。17日のオープニング式典は関係者らが出席し内覧会が行われた。式典に出席した信州大学美術研究会代表の加藤蓮さん(22)=人文学部2年、池田町=は「生き生きとした線描がかっこよかった」と目を輝かせていた。