2025.1.14みすず野
珍しく人前に出る仕事があって服装に気をつけて家を出た。一通りの日程を終了してから、参加した全員が並んでの写真撮影があった。前列中央に座らされて、すぐ失敗に気づいた。見た目にずいぶんくたびれた靴を履いてきてしまった◆もう20年近く履いている。秋から冬にかけては、大雪のとき以外ほとんどこの靴で通してきた。値段はそこそこ張ったが、足になじむ感じが心地よく、デザインもずっと好んできた形だった◆手入れを怠ったわけではないが、年々少しずつ劣化しているのは見た目でわかっていた。専門の修理店もあるが、なんとなく面倒で、店の前を通る度に、次の機会には必ず、と思いながらそのままにしてきた。型崩れはないが退色が目立っている◆足元が写らない位置なら気にもしなかったが、これでははっきりと写真に残る。若い頃ならそれでいいかもしれないが、この中で最高齢ではないかという年だ。自身が恥をかくのは仕方ないにしても一緒にいる人たちに失礼だとしょげ返った。高齢者と呼ばれるようになるのは初めてのこと。年を重ねていくのは簡単ではないと、全国の同年配の人たちは思っているかな。