政治・経済

松本市の人口 0.6%減の23万4111人 1日現在

 松本市の1日現在の人口(住民基本台帳人口)は23万4111人で、前年同日比1364人(0・6%)減となった。近年は1600人前後だった年間の出生数が新型コロナウイルス禍を経て1400人台に落ち込み、死亡者数が出生数を上回る「人口の自然減」の昨年の数が1474人となった影響が出たとみられる。自然減の数は過去最多だった令和5年と同数だった。

 総人口のうち男性は11万4778人(前年同日比739人減)、女性が11万9333人(同625人減)。令和6年の出生数は前年比10人増の1457人。1400人台は昨年に続き2年連続で、市によると、コロナ禍が全国的に少子化を加速させた影響の余波が考えられる。年間死亡者数は同10人多い2931人で、横ばいだった。
 人口の流出入の差を示す「社会増減」は昨年、転入が9389人、転出が9208人で、その他を含めると110人の社会増となった。県内最多だった令和4年(742人)から8割ほど減少した。
 35の地区別にみると、人口増は8地区(前年同日比1地区減)、減少は27地区(同2地区増)だった。増加率が最も高い地区は、学生用の大きなマンションが増えている城東地区(1・2%増)だった。減少率が最も高い地区は安曇で3・3%減、次いで奈川(3・0%減)と中山間地域の減少が目立つ。老朽化した県営住宅の取り壊しがあった寿台の2・9%減が続く。
 世帯数は11万16世帯(646世帯増)で右肩上がりの状況が続いている。市は世代間の人口バランスが取れた状態「人口定常化」を重点戦略の一つに掲げており、市DX推進本部の島村守次長は「人口24万人程度を維持できるよう施策を展開していきたい」と話している。