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自動運転バス体験しよう  塩尻市内で10、14~17日に試乗会 店舗と連携、特典も

啓発の紙袋を手に10日からの試乗をPRする市と振興公社の職員

 塩尻市と市振興公社は10日と14~17日の5日間、市内大門~高出地区の中心市街地で自動運転バスの実証運行を行う。自動運転技術の向上を図るほか、カインズやデリシアと連携したキャンペーンを展開し、買い物に使えるポイント付与の特典を用意する。

 運行経路は、大門一番町のcore(コア)塩尻を発着点とし、JR塩尻駅、広丘高出のカインズ塩尻店・デリシア塩尻東店を巡る全長5・5キロ。時間は午前9時~午後4時で、1日6便。各便定員13人(先着順)で、乗車無料。事前予約が必要で、LINE(ライン)アカウントの塩尻MaaSアプリ「おでかけ塩尻ナビ」か、振興公社の電話で受け付ける。
 特典のポイントは、期間中に自動運転バスに乗ってカインズ塩尻店、デリシア塩尻東店を訪れると、1日1回で1店舗200ポイント(最大400ポイント)が得られる。各店で乗車証明書を提示して後日付与される。アプリを活用したスタンプラリーも行い、限定グッズを配る。
 大門七番町のパン店・ブーランジェリーナカムラでは期間中に限定風味の牛乳パンを販売、購入者には自動運転バスの絵柄が入った紙袋で渡す。この紙袋は事業PRとして他の菓子店などにも配布する。
 自動運転サービスを持続するには、広告など運賃収入以外の収益策も必要で、企業連携はその足掛かりだ。今回の実証は「貨客混載」とし貨物輸送も試す。市先端産業振興室の百瀬亮さんは「自動運転自体が地域活性化につながれば」とし、振興公社の宮坂歩さんは「生活の中に自動運転が入ってくることを体験して」と話す。