昭和の街並みにワクワク 井上140周年記念でレトロ展

創業140周年を迎える百貨店の井上本店(松本市深志2)で2日、記念企画の昭和レトロ展が始まった。7階催事場に昭和時代の街並みが再現され、当時のアイドルの宣伝用パネルなどもずらりと並ぶ。本店が駅前に移転してからの46年間を振り返る写真の展示もあり、来場者は懐かしそうに見入っている。20日まで。
長屋風に街が再現され、輪投げや射的を楽しめる縁日コーナーもある。昭和の喫茶店を再現したコーナーには、ゲーム画面が天板になったテーブルが置かれ、実際に100円で遊ぶこともできる。松本市中山台の上倉民子さん(79)は「懐かしくてワクワクする」と話し、孫夫婦とスマホで撮影していた。
創業140周年の井上ならではの展示品も並ぶ。駅前移転前の六九町(大手2)の本店で使用していた大金庫の扉や、事務所で使用していた木製のレジスターがあり、興味深い。
松本駅前の本店は3月末に閉店する。
入場料は大人500円、中高校生400円、小学生以下は無料。