朝日の日本酒、新酒発売 村民有志のプロジェクト2年目

朝日村で育てた酒米で仕込んだ日本酒「鉢盛山」の開発に昨年度から取り組む村民有志らのプロジェクトが23日、今年の新酒を発売した。活動2年目は初年度よりも栽培面積と醸造量を増やし、村の産物をかした新たな特産品がさらに広まることを願っている。
鎖川沿いの田んぼ3カ所でプロジェクトメンバーが丹精した酒米の美山錦を使い、美寿々酒造(塩尻市洗馬)が醸造している。23日発売分は、無ろ過の純米吟醸生酒で、柔らかく爽やかな香りとふくよかな味わいが特徴だ。来年2~3月には火入れした酒も醸造する。
プロジェクトには村観光協会や松本・木曽地域の住民約20人が参加。22日に村内で新酒の試飲会を開き、メンバーが味わいを確かめた。2年目の出来は昨年度に続き好評で、小林良樹会長は「夏の高温や水の管理など酒米栽培には苦労も多かったが、皆さんに新酒を届けられてうれしい。おいしく飲んでもらいたい」とあいさつした。
四合瓶(720ミリリットル)税込み1580円、一升瓶(1800ミリリットル)税込み2980円。取り扱い店は村内や山形村、松本市今井のコンビニ、塩尻市の美寿々酒造、リカーハウスながはら、山形村の大型商業施設・アイシティ21など。問い合わせは村観光協会(電話0263・87・1935)へ。