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筑北村坂北の岩殿寺 だるまに目入れ 新年へ準備 平穏願う

本堂でだるまの目入れ作業を行う総代・世話人ら

筑北村坂北別所の岩殿寺で22日、新年の縁起物であるだるまの目入れが行われた。細野順伸大住職(前住職)と順諦住職が、総代・世話人ら約30人とともに大小200個ほどのだるまの左目に馬頭観音の姿を意味する梵字を書き入れた。仕上げに開眼法要を行い、各家庭の家内安全や商売繁盛、心願成就を祈願した。

年末の総会に合わせた恒例の作業となる。左目の梵字は各家庭で墨で塗りつぶすなど目入れをすることで願いがかなうとされる。総代・世話人らは手分けしてだるまのサイズや届け先を確認したり、だるまの背にお札を貼って墨を乾かしたりした。だるまは年末年始に各家庭へ届ける。
 市川正一総代長(75)は「今年は地震や水害などで大変な年だったが、村内は穏やかな一年だった。来年は平穏な年を祈願したい」と話していた。
 来年1月5日午後3時にだるまのおたき上げと大般若祈祷会を行う。