ミニカー愛熱く 収集60年 3300点 大切に保管 かんでんギャラリー 25日まで一部展示

大桑村野尻の横平隆一さん(66)は、小学校1年生の時から集めてきたミニカー約3300点を大切に保管している。物心ついた頃から車が大好き。「ミニカーならいろいろな車をそばに置いて眺めていられる」との思いから、約60年にわたり収集を続けてきた。
コレクションには1950年代のトヨタ・クラウン、80年代の日産・フェアレディZなど往年の名車が並ぶ。ラインアップの最高峰は英ロールス・ロイスの車で、一昨年に死去したエリザベス女王の専用車だ。価格は約10万円。存在を知っていても入手するつもりはなかったが、たまたま専門店で見掛け「ついつい買ってしまった」。
小学生時代、親と外出した際に買ってもらうなどしてミニカーを集めた。蘇南高校を卒業し、愛知県の大学に進学すると収集を再開。百貨店のミニカー売り場に通った。名古屋の企業に就職すると、自宅から徒歩2分の所に専門店があり、給料をコレクションにつぎ込んだ。
地元に戻って製造業のIHIターボ(大桑村)に転職し、技術職としてターボチャージャー(過給機)の試作などを担った。同社の製品が組み込まれた車種も収集対象だ。
横平さんはミニカーの魅力について、昔乗った車種などを見る懐かしさ、実車を忠実に再現した精巧な造りへの感動など「子供から大人まで引き付けるものがある」と熱く語る。
◇
コレクションのうち約200点を、上松町小川のかんでんギャラリーで25日まで展示している。平日午前9時~午後5時。21日は休日開放日(午後3時半まで)。問い合わせは同ギャラリー(電話0264・52・4681)へ。