上松の未来 語り合おう 住民 気軽に楽しく 町づくりへ「会議」始まる

上松町地域おこし協力隊員の坂陸さん(27)が今月、住民が気軽に語り合いながら町の未来を考える企画「上松町(超)回復会議」を始めた。昨年12月末に川崎市から移住したところ、住民から「上松町はつまらない」「不便だ」などと否定的な声を聞き、「それなら自分たちで魅力的な町にしよう」と思ったのがきっかけだ。13日の初会議には一般町民や隊員約10人が参加し、今後のイベント開催案も出た。
初会議は、町中心部にある家具ギャラリー兼コミュニティースペース・KINOTOCO(キノトコ)で開いた。茶菓子をつまみながら、同町で暮らしていて不便なこと、あったらいい場所・店、自分に出店の決定権があったらどんな店を作るか―などについて語り合った。「お茶を飲みながら楽しく話をできる場所がない」「酒を飲まない人が夜に食事できる店がほしい」「子供が軽食を食べられる店があれば。カフェもいい」などの声が上がった。
来夏にマルシェを開く案も出た。町内で食品を取り扱う事業者らの協力を得て、地元ゆかりの食材を使ったカツサンドなどを販売する―という内容で、参加者は今後の日程について積極的に話し合った。
会議は不定期で、1~2カ月に1回程度開く。坂さんは魅力ある町づくりに向けて「町民一人一人が手を取り合って取り組んでいけたら。大変だが、自分たちで何かを作り上げていくのは面白い」と話していた。
今後の開催情報は町公式LINEで発信する。