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ご近所さんで句会300回超  塩尻・大門二番町「輪っか」 記念句集も完成

句会に集まった「輪っか」のメンバー

 塩尻市大門二番町の住民で作る俳句会「輪っか」が、平成11(1999)年の活動開始から毎月開催している句会が今年、300回を超えた。趣味を同じくする近所の仲間が俳句を通じて感性を高め合っている。

 会の活動は、当時の地区の役員が中心となって公民館活動の一環として始まった。句会では、一人3句ずつを持ち寄って会員同士で品評し合い、その月の特選の句などを選ぶ。創立時から活動する代表の倉科繁登さん(87)による句の講評も会員の技量を高めるのに役立っている。7月の句会が300回の節目となり、このほど記念の句集を作った。
 新型コロナウイルス禍では会の継続が危ぶまれたが、会員が倉科さん宅のポストに句を投函する形で活動したほか、気心の知れた近所の仲間ということもあり、比較的早く句会も再開できた。
 現在の会員は10人で、近所に句集を配るなどして新しい仲間も募っている。俳句をたしなむと、日頃は漫然と見ていた身の回りのこと一つ一つが違って見えてくるといい、倉科さんは「感性が豊かになって生活が生き生きしてくる。これからもみんなで励まし合って活動したい」と話している。