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山雅の強化責任者が交代 下條氏退任しJ1セレッソ大阪から都丸氏

 サッカー松本山雅FCは16日、スポーツダイレクターの下條佳明氏(70)が退き、後任にJ1セレッソ大阪チーム統括部スカウトの都丸善隆氏(45)を充てるトップチーム強化本部の人事を発表した。3季連続でJ2復帰を逃した責任を取った側面もあるとみられる。併せてサブダイレクターの三島俊孝氏(62)も退任。新指揮官を迎えて昇格を目指す来季は、強化部門も新たな態勢で臨む。

 都丸氏は群馬県出身で前橋南高から仙台大に進み、サガン鳥栖を振り出しにベガルタ仙台でスカウトを歴任。セレッソ時代をはじめとして幾人もの有望株を獲得するなど手腕を発揮した。就任に当たり「これまでクラブに携わった方々が築き上げた良き伝統を守り、日常の基本的なことを大切にし、選手とスタッフが持ち味を存分に発揮できる環境をつくる」ことが仕事だとしている。
 松本市出身の下條氏は令和3年12月に強化部門の責任者に就任した。退任に際し「強いチームづくりにおけるこだわりと理想を念頭に置きながら、勝者のメンタリティー、強者のマインドをいかに植え付けることができるのかを考える日々だった」とコメントし、「高みを目指す上で、昇格と共にプロサッカーの醍醐味であるエンターテインメント性もクラブづくりの根幹に入れていただければ」と願った。