ウクライナの現状を知る 松本で報告会&対話集会

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナの現状に理解を深める報告会&対話集会が14日、松本市水汲のキッセイ文化ホールで開かれた。侵攻開始直後からウクライナ避難民の支援に取り組む、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF、同市浅間温泉2)が主催し、80人近い来場者が思いをはせた。
一昨年夏から現地を取材するジャーナリスト・玉本英子さん(57)=大阪府=が映像や写真と共に報告した。日常的に発令される防空警報や、集合住宅への着弾で友人を亡くした子供たち、前線の兵士、戦没者の遺族、アニメやダンスを心の支えとする若者たちが映し出され、両国とも兵士のなり手不足が進んでいる現状や、軍や政府を非難しずらい状況も伝えられた。「戦争はゲームじゃない。たくさんの人が死ぬ」「頭上に平和な空がほしい」という子供たちの声も。玉本さんは「現地には多くの地雷も埋められ、戦争が終わったとしても終わらない。未来を見据えるためにも今起きていることを知ってほしい」と話した。
後半ではJCFウクライナ支援の現地コーディネーター、ヤナ・ウリハネッツさんと信州大学の学生をオンラインでつなぐ対話集会もあった。