付き添い家族にクリスマスの贈り物を こども病院での食事支援団体が募金活動

県立こども病院(安曇野市豊科)の入院患者に付き添う家族に手作り弁当などを販売する食事支援団体が、チャリティー募金を行っている。集めた資金で24~25日の販売日に使える割引チケットを院内の家族に配布する。子供の看護優先で簡単な食事で済ますことも多い家族に「『おいしい』を贈ろう」という温かなクリスマスプレゼントだ。
募金活動をするのは、10月に発足した「長野県立こども病院付き添い入院家族応援ネットワーク・ランチテラス」。弁当やおむすび、パンなどの製造販売業者と病院の橋渡し役となり、相互連携しながら週3回、院内でランチを日替わりで販売している。
別の病院で付き添い経験を持つ小畠千奈都代表(39)=安曇野市豊科高家=によると、一般的に病室に泊まり込む親たちは自炊できず、子供の診察や検査の合間に手軽な食事で済ますことが多い。小畠代表は「いつの間にか疲れてしんどい思いをする人も多いと思う。せめて食事でほっとしてもらいたい」と話す。
ランチテラスで提供する品々は旬の地元食材をふんだんに使った手作りの料理だ。1回につき並べる20~30食は事前予約などですぐに完売し「幸せな気持ちになれた」との喜びの声も聞くという。
募金はインスタグラムで周知して今月初旬から行っている。協力者は増えており、9日は国際ソロプチミスト松本が支援金3万円を寄せた。小畠代表は「付き添う家族に地域とのつながりを感じてもらい、自分へのご褒美をあげる機会をつくりたい」とし、支援を呼び掛けている。
募金は18日まで、「ハカルAZUMINO」(豊科)など、ランチテラスのインスタに掲載された店舗で受け付けている。