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雪造り急ピッチ 夜通しで 木曽郡内スキー場 オープンへ

人工降雪機がフル稼働するやぶはら高原スキー場。寒空の下、スノーマシンの照明が浮かび上がっていた(9日午後9時半ころ)

 木曽郡内の4スキー場で、人工降雪機によるゲレンデ造りが急ピッチで進んでいる。厳しい冷え込みとなった9日夜から10日朝にかけ、木祖村の「やぶはら高原」では人工雪が寒空に舞い、21日の今季オープンに向けた夜通しの作業が一面の銀世界を深めていた。

 雪造りは氷点下2・5度~同3度が境界線といい、刻々と変化する気温や湿度に、水量や噴射角度の調整で対応する。同スキー場の降雪と圧雪作業を受託する会社「チーム911」の奥谷渚代表(42)は「今季ほど冷え込みが弱いシーズンは記憶にない」と気をもみ「ここ数日の寒さが続いてほしい」と願っていた。
 10日は安全祈願祭があった。村は今年5月、スキー場の存続に向け、大規模な財政負担を含めた支援を行うことを決めた。奥原秀一村長はあいさつで「新たな一歩を踏み出すシーズンになる」と力を込めた。
 郡内のスキー場のトップを切り、開田高原マイア(木曽町)が14日の営業開始を予定する。御嶽(王滝村)は20日、木曽福島(木曽町)は21日のオープンに向けて準備を進めている。