郷土食・すんきの魅力発信 木曽町でフェスタ

塩を使わずに赤カブの葉や茎を乳酸菌発酵させた木曽地方の郷土食・すんきの魅力を発信する「すんきフェスタ」(木曽町、スローフード木曽主催)が4日、木曽町文化交流センターで開かれた。すんき品評会と、すんきを使った料理コンクールが開かれ、木曽郡内外から腕によりをかけた作品が出品された。すんき名人に鈴木ゆりみさん(61)=木曽町日義、料理の最優秀賞に小澤松子さん(78)=塩尻市贄川=が選ばれた。
すんき品評会には24点、料理コンクールには14点の出品があった。すんきは色、におい、酸味など、料理は技術・品質、独創性、経済性などに着目して入賞作品を選んだ。地域の食文化を守り発信する任意団体・スローフード木曽の役員、原久仁男町長らが審査した。
同フェスタは長年開かれていたすんきコンクールが前身で、「すんきフェスタ」の名称で開くのは初めて。すんき品評会は第3回、料理コンクールは第2回となる。
町は今後、料理コンクール出品作品のレシピを冊子化し、地域の学校や民宿などに配る方針だ。