連載・特集

2024.12.28 みすず野

 きょうから年末年始の休みという方も多いのでは? いやいやこれから最後の追い込みというサービス業の方、お疲れさまです。年の瀬を迎えて一段と忙しい方、ちょっぴりのんびりできている方、それぞれおられよう◆正月の準備は済まされただろうか。餅つきをする家庭は今、どれくらいあるのだろう。昨年、松本市内の家庭で臼ときねを使った餅つきを取材させてもらった。親戚が集まってわいわいやる様子に、筆者が小学生だったころの家の風景が重なった。思い出を美化しているかもしれないが、にぎやかで心が浮き立つ正月の準備だった◆暦について書かれた本によると、しめ飾りや門松を飾るのは、二重苦が連想されるため29日はやめた方がいいようだ。31日だと「一夜飾り」といって事前に準備ができない葬儀のようで、やはり避けた方がいいそうだ。そうなると、30日もあるけれど、きょうが飾りつけの好機となる◆準備を整えた先に待つのは楽しいお正月...と言いたいところだが、昔より楽しく感じないのは筆者だけだろうか。年齢のせいか、時代のせいか。後ろ向きでいけないが待ち遠しかったころの正月が懐かしい。