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給食の時間 長くしたい! 木祖中 生徒が提案 「10分増」実現

全校集会で「給食の時間の10分延長」を提案する栗屋さんと原さん(右から)

 「給食の時間が短くて困る」「昼休みにゆっくりしたい」―。木祖中学校の1年生2人が全校生徒に投げ掛けた提案が実現した。昼の時間を10分延長する新しい日課は12月2日から実施される。2人は「自分たちが動くことで自分たちの生活をよりよく変えていくことができることを実感した」と話している。

 提案したのは原京花さん(13)と栗屋瑠和さん(13)。今秋の文化祭で意見を発表し、全校にアンケートもとった。生徒の8割が給食の時間を短いと感じ、昼休みに休憩を取りたいと思っていることが分かった。「自分たちの意見が通る機会をつくってくれた」と感謝の声も寄せられた。
 21日の生徒集会で「昼の時間を10分延ばしたい。朝の時間を5分短縮し、下校を5分遅らせば対応できそうだ」との案を生徒に投げ掛け、了承された。2人は「全校の取り組みの『最初』を担うことができてよかった」と安どの表情を浮かべていた。
 生徒の要望があれば教職員がその是非を判断する対応が一般的だ。手塚俊彦校長は「2人は、先生の手を借りながらも、自身が感じている課題や疑問を自身の力で解決することができた。このような姿は、本校が目指す『自ら考え自ら動く生徒』そのもの」と目を細めている。