松本市のサザンガク5周年 記念イベント盛況

松本ものづくり産業支援センターが運営する、松本市大手3のICT(情報通信技術)支援拠点施設「サザンガク」が5周年を迎えた。令和元年の開設以来、デジタル技術の活用や、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を提案し、地域ビジネスの活性化や起業支援を展開してきた。より多くの人に認知され利用が進むことを願って、23日に現地で記念イベントが開かれた。
「大感謝祭」と銘打ち昼夜2部制で開かれた。昼の部には飲食・物販や体験の約20ブースが出展。eスポーツや3Dプリンターの体験のほか、メタバース(3次元の仮想空間)で松本の自然や歴史、文化に触れる「ばーちゃるまつもと」も紹介され、多くの来場者が楽しんだ。夜の部では、クリエーター・宮田人司さんらを招いたトークセッション「地方における起業テーマの見つけ方」があった。
サザンガクには、ICTを使って都市部の本社などとは別に開設するサテライトオフィス、多職種の人々が緩やかに交流しながら活動の空間を共有するコワーキングスペース、既存の制約にとらわれず柔軟に働くテレワークオフィスの機能がある。阿部航大施設長は「気軽に立ち寄ってもらえる施設として、外から来た人には松本に移って働きたいと思ってもらえる施設として根付いていきたい」と話していた。