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南木曽町の妻籠宿で時代行列

大勢の観光客が注目する中で妻籠宿を進む行列

 伝統的な町並みが保存されている南木曽町の妻籠宿周辺で23日、時代行列「文化文政風俗絵巻之行列」が開かれた。江戸時代の装いをした住民ら約100人が行列をつくって練り歩き、旧中山道の宿場としてにぎわった往時を再現した。

 渡島総合グラウンドを出発し、中山道を通って妻籠宿、大妻籠へと向かった。幅広い年代の参加者が代官や町民など多様な役柄に扮し、風情ある行列に大勢の観光客らがカメラを構えるなどしていた。
 最も注目を集める「花嫁」役は、地元出身の看護師・今井佳乃さん(23)が務めた。小さな頃から行列に加わるなどして親しんできた行事といい「花嫁役をやってみたい思いはあった。とても緊張したけれど役を務められうれしい」と笑顔を見せた。
 行列は昭和43(1968)年、妻籠の町並み保存事業開始をきっかけに始まり57回目。住民組織・妻籠を愛する会(藤原義則理事長)が主催した。