教育・子育て

生坂小児童が竹の魅力を体感

竹林の間伐作業を体験する生坂小の2年生

 生坂村の生坂小学校2年生10人が20日、村の特産品であるハチクの竹林で、間伐作業と竹のおもちゃ作りを体験した。児童たちは密生する竹をのこぎりで切ったほか、竹で空気鉄砲も手作りし、身近な素材の魅力や竹林整備の大切さを学んだ。

 児童たちは、地元の農産物加工団体・生坂ハチクの会の会長・平林敏生さん(80)の竹林で体験した。児童たちは竹を根元から切り倒すと竹林がすっきり明るくなるのを実感。空気鉄砲作りでは、細い竹を削って一回り大きい竹筒に入るよう調整し、湿らせて丸めた2個の新聞紙玉を両端から押し込み空気圧で飛ばした。髙開縁君(8)はこつをつかみ「新聞紙を筒より少し大きめに丸めると遠くに飛ばせる」などと同級生にアドバイスしていた。
 地域と触れ合う生活科の授業の一環として体験した。村の森林整備事業に関わる縁から協力した合同会社ラーチアンドパイン代表社員の木平英一さん(59)=伊那市=は「楽しかった経験を通じ、貴重な森林資源が身近にあることを感じてもらえれば」と話していた。