穂高の大島遙斗君、空手で世界一 日本空手協会主催の大会で快挙
安曇野市の空手道場・真武館の大島遙斗君(10)=信州大学付属松本小学校4年、安曇野市穂高柏原=が、日本空手協会主催の世界空手道選手権大会(10月25日、群馬県)の男子個人10歳組手の部で優勝した。世界一の快挙に、大島君は「すごくうれしい」と喜んでいる。
静岡県で8月に開催された全国大会で3位に入り、出場権を得た。1~3回戦は、ポーランド、オーストラリア、フィリピンの選手を破り、準決勝は日本人選手に快勝した。決勝戦では全国大会を制した福島県の選手に、中段(胸元)への突きを連続で決め頂点に立った。
全国大会後、特に相手との間合いの取り方に気を付けて練習してきた。世界大会について、大島君は「落ち着いて、相手との間合いを取ることができた。自分の力を発揮できた」と振り返る。真武館の竹内一真代表(44)は「決勝の相手は速く強かったが、とにかく落ち着いていた」とたたえる。初めての世界大会で緊張したというが、道場の仲間たちが日の丸の旗に書いてくれた応援の寄せ書きが気持ちの支えになった。
次の目標は、2月に横浜市で開催される全日本少年少女空手道選抜大会。大島君は「全国で優勝したい」と稽古に励んでいる。