松本市 市道の橋を修繕で延命
松本市は、市道に架かる橋8カ所の修繕工事に着手する。「市橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、渇水期となる冬場に集中的に行う。一部の工事で通行止めになる場所があり、市は迂回などで市民への協力を求めていく。
本年度に修繕が計画される橋は、安曇で3カ所、井川城と中条で各2カ所、奈川で1カ所。安曇地区は車通りが少ない2カ所と、梓川に架かる沢渡橋を、観光シーズンが終わる期間に合わせて橋桁の塗装や橋に取り付けられている伸縮装置の補修などを行う。
中条と鎌田を結ぶ市道に架かる鎌田橋と松本橋、中条橋の3カ所は歩道部分の修繕が中心で、松本橋は橋桁などの塗装、中条橋は橋脚のコンクリートのひび割れ補修などを行う。井川城保育園、鎌田小学校、鎌田中学校の通園・通学路になっており、市は工事期間中、橋を車両通行止めにして、歩行者が車道を歩けるようにする。
市の橋梁長寿命化修繕計画は平成24(2012)年度に第1期計画が策定された。5カ年を一区切りに対象橋梁の定期点検を行い、修繕を行ってきた。現在は令和6年度からの第3期計画で、対象橋梁993カ所のうち72カ所の修繕を行う。来年度以降は松本城近くの深志橋や女鳥羽川に架かる千歳橋、奈良井川に架かる島立橋や新橋の修繕が行われる。
市建設課によると、「予防保全型」として橋梁を修繕することで耐用年数が伸び、架け替えなどを行う従来の「対症療法型」に比べて事業費は半分程度に抑えられる。同課は「工事期間中は通行止めになることもある。迷惑をかけるが迂回など協力を」と呼び掛けている。