ふるさと新聞アワード 市民タイムスの小澤征爾さん追悼記事が優秀賞
メディア業界紙「文化通信」を発行する文化通信社(東京都千代田区、山口健社長)は11日、全国各地の地域紙の優れた記事を紹介する第4回「ふるさと新聞アワード」の授賞者を発表した。全国の70社が自薦した記事に加え、メディアについて研究する大学教授ら6人で構成する有識者専門委員会が閲覧・抽出した計400本の記事の中から、最優秀賞を丹波新聞(兵庫県丹波市)が受賞、優秀賞を市民タイムス(松本市島立)ほか2社が受賞した。
有識者専門委員会による記事の閲覧・抽出は初めてで、6人による第一次審査で上位30本に絞り、第1回から審査員を務める歴史家・作家の加来耕三さんら5人が最終審査をした上で授賞者を決定した。
市民タイムスの記事は、世界的指揮者で国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の総監督を務めた小澤征爾さんの死去を報じ、関係者や市民が追悼する特別紙面(2月10日付、2月11日付)が評価を受けた。
小澤さんは平成4年の第1回音楽祭から30年余にわたり、地方都市の松本から世界に向けて一流の音楽を発信し続けた。滞在中は市民との交流も盛んで、気さくな人柄が大勢の人たちに愛されたことから、関係者、市民の悲しみと感謝の思いを2日間の紙面で展開した。