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松本市の旧開智学校再オープン 一般公開に大勢の来館者

記念式典でテープカットをする臥雲市長と開智小学校の児童たち

 令和3年6月から耐震・防災工事のため休館していた松本市開智2の国宝旧開智学校校舎が9日、3年半ぶりに開館した。記念式典で近くの開智小学校の児童と臥雲義尚市長がテープカットをし、再オープンを祝った。
 臥雲市長は「旧開智学校は学都の象徴であり、市民の誇り。市民の宝として後世に引き継いでいきたい」とあいさつした。内覧会では、補強工事で立ち入りが可能になった塔屋が公開された。旧開智学校校舎で学び、80年ぶりに塔屋に入ったという岡田靖男さん(91)=松本市中央2=は「急な階段は当時のままだった。見える景色はかなり変わった」と感慨深げに語った。
 一般公開では各部屋でボランティアガイドが展示品を解説し、多くの来館者が見学した。神奈川県伊勢原市から訪れた公務員・園田直子さん(58)は「教育にかける明治の人たちの熱意が伝わってきた」と話し、開智小学校児童会長の6年1組・髙瀬優樹君(12)は「旧開智学校のことを学んで一層愛着が持てた。ずっと大切にしていきたい」と話していた。