塩尻市消防団PR動画制作 団員募集へ SNSで公開

塩尻市消防団は本年度、消防団のPR動画を制作している。「わたしと、塩尻市消防団」のタイトルで、20、30代を中心とした個々の団員に焦点を当てて紹介しており、今月から市公式ホームページやSNS(交流サイト)で公開を始めた。認知度の向上や団員の活動への思いを広く周知して団員募集につなげる狙いがある。
制作には本年度の国の「消防団の力向上モデル事業」の補助金を活用している。動画は5分程度の「長編」と、30秒程度の「短編」がある。年度末までに長編4本、短編12本を作る計画で、仕上げた長編2本、短編5本を公開している。同市広丘野村の国道19号沿いのNTPトヨタ信州塩尻店の大型モニターで放映協力してもらっている。
撮影カメラマンがインタビュー形式で一人一人に丁寧に取材し、団員たちの飾らない自然な語りが印象的だ。団活動の場面だけでなく職場で働く様子を撮影した映像もある。父親が消防士だという20代の英語教師の女性は「いろんな年代、職種、住んでいる環境が違う人と話せるのが楽しい」と話し、「ちょっと非日常な感じが好き」とも表現している。
市消防団は現在859人で定数870人を下回っている。このうち消防音楽隊員(定数23、女性17人)を除く、地域密着の現場で団活動する女性が6人いる。
市危機管理課の消防係の古厩絢主任(35)は「いろんな人とつながることができると伝わる軽やかな動画になった。ぜひ見て消防団を知ってほしい」と話している。