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松本第一が惜敗 秋の北信越高校野球準々決勝

再三走者を背負うも粘り強く投げ切った松本第一の主戦川合

 第151回秋季北信越地区高校野球大会は13日、金沢市の2会場で準々決勝を行い、中信勢の松本第一(長野1位)は敦賀気比(福井1位)に0―3で敗れた。強豪を相手に粘り強い守備を見せたが、打線が振るわず反撃できなかった。

 「厳しい試合になる。3失点に抑えたい」(田中健太監督)と強豪相手の準々決勝に挑んだ松本第一。主戦の川合大雅(2年)を中心に狙い通り相手を3点に抑えた。しかし、攻撃で反撃の糸口がつかめないまま零封負け。守備に一定の手応えを得ながらも、攻撃面で課題を残した。
 球威と制球力を備えた相手の左腕にカウントで追い込まれ、次々と三振を奪われた。切り込み隊長の小林凜太朗主将(同)も、3打席無安打に抑え込まれた。「勝ちにいった中で、自分たちのやってきたことが通用しなかった。この打力では上に行けない」と小林主将。春の選抜大会を目指してきたからこそ、北信越8強の達成感より悔しさが勝った。
 それでも秋の一戦一戦でチームは確実に成長した。特に守備は「粘り強く、崩れなくなった」(田中監督)。主戦川合は北信越大会2試合を一人で完投し、準々決勝では得点を許した回を最少失点で切り抜けた。野手陣も失策後すぐさま捕殺するなど、悪い流れをすぐに断ち切る強さを示した。
 チーム力は底上げされた。再びの北信越、そして夏の甲子園を見据え、小林主将は「練習あるのみ」とさらなる積み上げを誓った。