地域の話題

災害伝える民話を創作劇に 南木曽の「蛇抜け」も題材に、13日上演

演劇の会場となる読書の柿其(かきぞれ)地区の施設・きこりの家

 信州の災害に関する民話を基に創作劇を上演する「鳴動・音が伝える災害の警鐘」が13日、南木曽町読書の古民家復元施設・きこりの家で開かれる。大人から子供まで、楽しみながら災害や民話に考えを深めてもらう目的で、民話の継承活動をするパフォーマンス団体・ちいさがた未来民話研究会(上田市)が主催する。
 「鳴動」は、地震のときに起きる大地の揺れや音を指す言葉。企画では俳優、等身大の人形を操る人形師らが出演し、鳴動をイメージした楽器演奏などもある。南木曽に伝わる民話で、土石流を表す「蛇抜け」などを題材に取り上げる。木曽で活動するアーティスト集団・GR19も加わる。
 同研究会の会長で俳優の姫凛子(本名・安徳ゆうこ)さんは「人が持つ自然への畏敬の念に思いをはせてもらい、楽しみながら防災を考えることにもつながれば」と話す。
 当日は午後1時半から約1時間半、演劇本編などパフォーマンスがある。午後1時からは「鳴動音を出してみよう」と銘打ったミニワークショップを開き、終了後は出演者との交流会を開く。会場には出店もある予定。研究会のSNS(交流サイト)で発信している。
 参加費は当日2000円、予約1500円。予約は前日まで、演劇予約サイトのカルテット・オンラインで受け付ける。問い合わせは安徳さん(電話080・6441・1391)へ。