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患者と地域住民笑顔 安曇野市のこども病院でイベント

「ARどうぶつえん」で記念撮影を楽しむ入院患者の親子

 安曇野市豊科の県立こども病院で5日、こども病院祭が開かれた。書道パフォーマンスなどのステージやドクターヘリの離着陸見学、仮想のコンテンツを現実世界に重ね合わせるAR(拡張現実)技術を使った動物との触れ合いなどを、地域住民や入院患者とその家族らが楽しんだ。
 入院中の子供約30人は院内で「ARどうぶつえん」を楽しんだ。専用アプリを使ってタブレット端末を特定のポイントにかざすと、本来いないペンギンなどのリアルな立体CGが画面上に実寸大で現れ、親子が記念撮影を楽しんだ。手術後間もない宇野成四朗ちゃん(3)は「あーんと口を開けるライオンが格好良かった」と話していた。
 屋外では、内視鏡手術の疑似体験や「はたらく車」の乗車体験など多彩な企画が行われた。松本アルプスライオンズクラブ(LC)は結成60周年記念として3人掛けの待合ベンチ2基を病院に贈呈したほか、同LCの青少年クラブ・松本蟻ケ崎高校書道部が屋外と院内でパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。