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木曽町 3中学校の統合 開田中 閉校後の利用模索 新校の授業・行事利用 提案 涼しい立地 暑さ対策にも

7年度末の閉校後の活用方法が模索されている開田中学校の校舎

 木曽町内3中学校の令和8年度統合に伴い閉校する開田中学校の校舎の後利用の検討が進んでいる。標高1100㍍以上に位置する開田高原の風土・文化などを生かして子供たちの学びに活用する方向で、統合準備委員会学校活動部会が授業や行事での活用を含めてアイデアを出してきた。近く開かれる統合準備委員会の全体会で共有を図る。

 部会は昨年10月から会合を重ねてきた。主に統合後の木曽町中の利用を想定している。片道1時間ほどかかるが、部会員からは学年・クラス、授業などで御嶽山や火山防災、星座などを学ぶ場としての活用や、写生会などの行事利用が挙がった。
 近年の夏の猛暑により部活動のあり方が見直される中、避暑地として開田中校舎を利用することも提案された。今夏、開田中校舎で木曽町中女子バレーボール部の活動が行われたが、涼しくて好評だったという。
 町内3中学校の統合は、第1段階として平成28(2016)年度に福島中と三岳中が統合して木曽町中が発足した。第2段階では木曽町中、日義中、開田中が統合し、すでに校名・校舎について、現在の木曽町中のものを使うことが決まっている。令和7年度末に閉校する開田中校舎は築34年で、鉄筋コンクリート造り2階建て延べ4449平方㍍。
 町教育委員会は学校側と協議し、開田中校舎の利用について、7年度に試験的に実施できるものに取り組みたい考えだ。町教委子育て教育課は「子供たちの学びが広がる活用方法を見極めていきたい」としている。