生坂・京ケ倉の滑落事故防止へ登山道整備

生坂村を代表する山・京ケ倉(990メートル)へ9月27日、県山岳協会諏訪支部所属の団体「岡谷山稜会」の会員3人が登り、登山道の安全対策などを点検した。京ケ倉では滑落などの事故が相次いでおり、村観光協会は県の「地域発元気づくり支援金」を活用して、今秋にも登山道の安全のため整備工事に取り組む。3人は事業に協力し、より実践的なアドバイスを観光協会に提供する。
岡谷山稜会の会員で生坂村議会議員の山本吉人さん(58)=下生坂=が、会の40年来の先輩の蔦垣隆敏さん(77)=岡谷市=と三澤悦郎さん(75)=同=を招いて助言を求めた。
3人は幅が狭く切り立った登山道などを歩き、ルート変更やロープの更新・増設を検討した。蔦垣さんは「京ケ倉は里山だが、ボリューム感があって登り応えがある」と評し「地域全体で登山道整備に関わっていることを感じさせる工夫が大事。好印象や安心感にもつながる」と話していた。
山本さんは今年、村の住民団体「大城・京ケ倉を広く世に出す会」に入会。滑落リスクがある京ケ倉の安全性向上に役立てばと旧知の仲間の知見に頼った。助言は10月1日の業者立ち会いや、観光協会・世に出す会とも共有し10月中の登山道整備工事に反映させる。