安曇野市が「住宅用地球温暖化対策設備」の設置補助再開

安曇野市は、太陽光発電システムなど「住宅用地球温暖化対策設備」の設置補助金の受け付けを30日に再開する。本年度は予想を上回る人気で、申請額が8月27日で予算額の2125万円に達し、申請の受け付けを停止していた。本来は着工前の申請が必要だが、停止期間中に着工した設備についても補助金の交付対象とする。
27日の市議会9月定例会で、補助費用1537万5000円を追加する本年度一般会計補正予算案が可決された。当初分を合わせると総額3662万5000円で、好調な申請を背景に前年度の1.5倍に拡充した。
市が補助対象としているのは、太陽光発電システム、定置型蓄電システム、電気自動車充給電システム(V2H)、太陽熱利用システムの4種類。補助額は7万5000円(太陽熱は5万円)だ。8月末までの申請件数は275件と前年同期の1.4倍で、ゼロカーボン推進課は「予想より早い」とする。
市は申請好調の理由について、環境意識の高まりに加えて電気料金の高止まりが背景にあるとみている。災害時は自力で電力を賄えるため、能登半島地震を教訓に、防災面での有用性も需要を後押ししているようだ。
申請の受け付けは来年3月31日まで。前年度は1年間で323件の申請があった。ゼロカーボン推進課は「予算を大幅に増額したので、多くの市民に再生可能エネルギーの利用を検討していただけたら」としている。