輪島の復興強く後押し しおじり~絆~プロジェクト

塩尻市内の和太鼓団体などでつくる「能登半島地震復興支援 しおじり~絆~プロジェクト」実行委員会は13日と14日、被災地の石川県輪島市を訪れた。地元の商工業を後方で支える輪島商工会議所の職員らに、塩尻産や信州産の食材を使った手料理を振る舞ったほか、「輪島朝市」を再現した催しの視察では、復興を目指す出店者らの笑顔に出会った。被災地は21日に豪雨災害に遭い、実行委員会は継続的に支援をしようとの思いを強くしている。
実行委共同代表の増田くみさん=信州塩尻阿禮太鼓代表=と山本亮二さん=塩尻五百渡太鼓保存会会長、事務局の宮幸生さん=桔梗太鼓代表=と谷田部和良さん=塩尻商工会議所新連携担当係長=の4人が訪れた。
給排水の設備がない輪島商工会議所の仮事務所で、持参した水道水やカセットこんろなどを使ってそばをゆで、約20人に提供した。支援活動に賛同した個人・事業所の協力を受けて用意した塩尻発祥の山賊焼きや塩尻産のブドウなども振る舞った。
震災から9カ月近くがたつ今も、倒壊家屋や損傷した道路の多くが手つかずのままだったという。豪雨災害もあり、事務局の宮さんは「復興の入り口にようやく立てるかどうかという段階だったと思うが、その土俵が遠のいてしまったと感じた」という。塩尻と輪島との結び付きを強めて互いに発展できるよう、「被災地の状況を伝えることを大事にしながら、しっかりと支援に取り組んでいく」と話している。