山雅U―15が北信越初制覇 高円宮杯リーグ戦

サッカー高円宮杯U―15北信越リーグ第19節が23日、松本市サッカー場などであり、松本山雅FC・U―15が優勝を決めた。平成29(2017)年に参戦してから初の戴冠。全日本U―15選手権大会への出場権を得た。
ラスト4戦で2位に勝ち点差10をつけて迎えた今節は、長岡JY(新潟)と対戦。ここまで平均4・8点をたたき出す攻撃力を発揮し、ゴールラッシュを見せた。緩急と長短を織り交ぜたパスで試合を支配し、田中琉磨と林純平の両ボランチがハットトリックを遂げるなど計13得点。大差がついた中で守備意識も高く保ち零封した。
能力の高い原石がそろった今チーム。リーグ戦は開幕9連勝を飾り、第10節に唯一の黒星を喫したが、以降は再び連勝街道を走った。夏の日本クラブユース選手権も初勝利を挙げた上に決勝トーナメントにも進出。目に見える結果を残してきた。
連係の成熟への手応えを口にした大野田和希主将は、県勢として初のリーグ制覇を「素直にうれしい」と喜んだ。個人戦術、チーム戦術の浸透に時間を割いてきたという柿本倫明監督は「落とし込みが試合で表現できるようになり、どこにこだわるかの声掛けもできるようになった。それが一番大きい」。今季から率いるチームの成長に目を細めた。