おいしい工夫で食品ロス削減 松本市の料理コンテスト審査会

松本市は23日、市民から食品ロスや生ごみの削減につながる料理のレシピを募った、第3回「もったいないクッキンググランプリ」の試食審査を同市の中央公民館で開いた。41点の応募の中から書類審査を通過した7点を調理、試食し、優劣つけがたいおいしさで採点に頭を悩ませた。
乾パンを使ったグラタン2点と、ゴーヤーのわたを使ったスープとリゾット、野菜の皮や茎などを使った料理3点の計7点が候補となった。松本大学の女子学生6人が調理し、料理実習室に食欲をそそる香りが広がった。
審査は市の羽田野雅司環境エネルギー部長、松本大学の管理栄養士・成瀬祐子さんと7人の学生で行った。学生たちは「すごくおいしい」などと話しながら試食していた。羽田野部長は「乾パンを使ったレシピは(1月1日に発生した)能登半島地震がきっかけだろう。わが家でも備蓄品を確認したら消費期限が切れていた。こういう食べ方ができるといい」とレシピの工夫に感心していた。
審査結果は10月19日に開かれる松本大学の文化祭で発表され、グランプリ1点と準グランプリ2点の表彰が行われる。試食審査に残った7点のレシピは同日以降に市のホームページなどで公開される。