地域の話題

生坂の赤羽清さん平七社の名を石柱に手彫り 

平七社の名前を刻んだ石柱を奉納した赤羽清さん(左)

 生坂村小立野区の区長・赤羽清さん(72)が今月、地元の神社・平七社の名称を彫った石柱を奉納した。地元の大切な神社の名前を後世まで伝えようと4月から約半年かけて彫った。秋季例大祭の宵祭りがある10月12日に神事を行い、お披露目する。

 石柱は、安曇野市内の石材店の知人から譲り受けた御影石で、台座を含めると高さが約2・4メートル。石ノミなどで「小立野 平七社」と手彫りし、小さな石祠とともに17日に道路沿いに据えた。
 赤羽さんは昨年秋、境内に埋もれていた道祖神碑を私財を投じて安置し、趣味の彫刻の腕も生かして新たな道祖神碑も奉納した。これらの取り組みが昨年、神社庁から表彰されたといい、感謝の気持ちを込めて石柱を奉納することを思い立った。赤羽さんは「地域に若者が減る中、心のよりどころである神社の名を刻むことで、住民みんなで残していく機運につながれば」と願う。
 総代会(中村豊二大総代)の赤羽勲夫さん(77)は「総代たちでもなかなか難しい事業を仕上げ、名前を残してくれた。ありがたい」と感謝していた。