中秋の名月 松本城を照らす
一年で最も美しい月といわれる「中秋の名月」が十五夜(旧暦8月15日)の17日、松本地方でも見られた。松本市の松本城公園では、天守とほぼ満月に近づいた明るい月が共演し、多くの観光客らを魅了した。
松本城公園の西側では日が暮れると、30人ほどの市民や観光客が国宝・松本城の天守に向かってカメラやスマートフォンを構え、雲間から月がのぞくのを待ちわびた。
午後7時半ころ、月が天守のしゃちほこと重なると「きれい」「来て良かった」と笑顔が広がった。松本城を訪れる外国人旅行客を案内しているボランティア団体・アルプス善意通訳協会の蛭田玲子さん=松本市庄内2=は「松本城と中秋の名月を見るのは初めて。月が天守と並ぶと本当にきれい」と感動していた