タカ、青空を渡る 白樺峠で愛好家が観察
松本市奈川の白樺峠(標高約1600メートル)で、越冬のために南に向かう「タカの渡り」が見られている。14日は全国各地から集まった多くの野鳥愛好家が双眼鏡やカメラを構え、青空の中を飛来するタカの姿を追っていた。
夏を思わせる暑さの中、見晴らしよく整備された広場に大きな望遠レンズを付けたカメラがずらりと並んだ。ベテランの観察者ははるか遠いうちからタカの飛来に気づき、肉眼でも見える位置に来ると一斉にシャッター音が響いた。
白樺峠で長年タカの渡りを観察している池田町中鵜の中村照男さん(73)は「例年だと来週の連休当たりがピーク。でも去年は9月下旬までに飛んで行くはずのサシバが10月2日に1000羽も飛来した。こんなことは30数年観察してきて初めてで、気候の変化で予測が難しくなっている」と話していた。