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松本空港に国際チャーター便 4年8カ月ぶりに運航

松本空港に降り立ったモンゴルの航空会社、フンヌ・エアのエンブラエルE190―100

 県営松本空港に12日、4年8カ月ぶりとなる国際チャーター便がモンゴルから降り立った。モンゴルから88人が来日し、松本から92人がモンゴルへと向かい、それぞれ4泊5日の異国での旅に胸を躍らせていた。

 空港ターミナルビルの展望デッキに多くの航空機ファンが集まる中、フジドリームエアラインズの定期便より一回り大きいエンブラエルE190―100が青空の中、飛来した。到着ロビーでは、信州まつもと空港利用促進協議会の県職員らが出迎え、入国手続を終えたツアー客は笑顔を見せていた。
 6人家族でツアーに参加し、この時のために色鮮やかな民族衣装を着て出てきた3姉妹の長女(15)は「日本に来るのは初めて。イメージ通りの国か見てみたい」と目を輝かせていた。一行は松本と東京を観光する予定で、モンゴル側の旅行会社のバルジンニャム・バトゾリグ社長(44)は「松本では温泉や近くの山に行く予定。日本への関心は高い」と話し、国際チャーター便の復活を喜んでいた。
 日本側の取扱旅行会社のアルピコ長野トラベルによると、モンゴルへのツアーは募集開始から1週間で完売した。夫婦で参加した松本市里山辺の赤羽正さん(81)は「松本空港から海外に行けるのは本当に便利。高齢者にとってはありがたい」と話していた。
 モンゴルとの国際チャーター便の運航は平成26(2014)年以来で2回目となる。