2024.9.3 みすず野
東日本大震災の翌年、小紙など全国の地域紙約100社でつくる日本地域紙協議会が、松本市で交流会を開いた。「東日本大震災からの教訓~地域紙の役割を考える」をテーマにしたシンポジウムでは被災地となった東北3県・4社の社長が意見交換した◆先週、NHKテレビで放送された「玉置浩二~愛と平和のハーモニー~」を見ていたら、シンポジウムに参加した石巻日日新聞社(宮城県石巻市)の近江弘一社長の姿があった。震災から3年後、近江社長の夫人が、コンサートを開いてほしいと送ったメッセージに玉置さんがこたえて社屋の2階でギターを弾いて歌う様子が映った。会場にいたのは20~30人ほどだろうか。近江社長の姿もあった◆震災直後、壁新聞を張り出して大きな反響を呼んだ同社の近江社長は交流会で「ジャーナリストではなくローカリストとして、温かい地域になるよう努めている」と語った。その思いを実践されていたのだと知った◆番組は玉置さんとオーケストラとの全国ツアーの様子を描く。10年ぶりに同社を訪れ夫妻との再会も。大阪での最終公演では、下諏訪町出身の柳澤寿男さんが指揮を執っている。