連載・特集

2024.9.24 みすず野

 文化庁が先頃発表した「国語に関する世論調査」の結果をみると「さくっ(と)」「もふもふ」「まったり」「がっつり」「きゅんきゅん」「ふわっと」「ごりごり」という言葉を使うか聞いている◆使う、使わないはほぼ半々だが「筋金入りの車好き」といった意味で「ごりごりの車好き」と言う人は20%。これは意外だった。「彼はごりごりの改革派」というような言い方で使ってきた。そう言われてみると最近は使わないか◆「きゅんきゅん」「もふもふ」は、擬音語・擬態語だと思うが『擬音語・擬態語辞典』(山口仲美編、講談社学術文庫)は、普通の言葉と違って「なんといっても新しく造りだせること」がその魅力だという。「気になる言葉か」という問いには「ごりごり」以外75%~85%が気にならないと答えた。「ごりごり」が「気になる」と答えたのは40%◆「きゅんきゅん」「もふもふ」「まったり」は使わない。同辞典に「さくっ」はあるが「1回だけ軽快に切ったり混ぜたりする時に使う」と載る。かつて先輩に仕事で尻をたたかれ「さくさくやれ」と何度も言われた「さくさく」。これは載っている。ぴえん。