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台風接近に備えを まず防災マップを確認

 松本市危機管理課の防災専門官・中村文彦さん(56)と地域防災マネジャーの宮坂政行さん(62)に、台風接近に伴う備えのポイントを聞いた。

 台風が近づく前からの準備が重要になる。まず地域のハザードマップ(防災マップ)で自分が住んでいる場所の指定避難所とそこへの経路を確認し、すぐに避難できる心構えをする。
 風と雨による被害を防ぐ対策は悪天候になる前に行う。中村さんは「持ち出し品はできるだけ小さく、軽くすることがポイントで、両手が使えるリュックサックがベスト」と話す。
 早めの避難を心掛け、暗くなってからの避難はしない。行政や報道機関が発信する災害関連情報を確認し、避難する。避難指示が出る前に災害が起きる場合もあり、地鳴りや水位の急激な減少など災害の前兆があれば迷うことなく避難する。
 宮坂さんは「これまで被害がなかったからといって安全だとは限らない。自分の命は自分で守るという意識で行動してほしい」と話している。