花火大会で子供笑顔に 商議所梓川青年部が10月に計画

松本市の梓川・波田両地区で令和元年まで開かれていた「松本水輪花火大会」の復活につなげようと、松本商工会議所梓川支所の青年部が花火大会の開催を計画している。水輪花火大会は新型コロナウイルス禍の影響で中止となって以降、開催されていない。「子供たちに花火を見てほしい」と10月に新たな大会を計画し、募金箱を梓川地区内に置いて協力を呼び掛けている。
水輪花火大会は平成3(1991)年に始まり、毎年7月に6000発ほどを打ち上げ、4万人の観客を集めていた。新型コロナが猛威を振るった令和2年に中止となり、その後は打ち上げ場所周辺で中部縦貫道の工事や河川の災害復旧工事が行われ、駐車場や安全性の確保が困難となって中止が続いている。
そんな中、青年部が「子供たちの笑顔を花火で照らしたい」と梓川地区での花火大会を模索し、10月27日の地区文化祭の後夜祭で「梓川花火大会(仮称)」の開催計画を立てた。青年部の笠井啓司会長は「『今年も水輪花火大会をやらないのか』との声は地区内外から聞かれる。規模はかなり小さいが、今回の大会が復活のきっかけにつながれば」と願う。青年部員の三村壮吾さんは「わが子に地元で花火を見てもらいたい」と準備に力を入れている。
募金箱は梓川地区の商店など13カ所に置く。当面の目標額は150万円だが「寄付が多く集まれば、打ち上げ花火数も増える」(青年部)といい、企業などの協賛も求めている。花火大会への問い合わせは、梓川地区まちづくり協議会(電話0263・87・6015)へ。