県道松本環状高家線の新村バイパス 事業化へ 令和16年度の完成見込む
松本市と安曇野市を結ぶ県道松本環状高家線の松本市新村、和田地区で、県が計画する「新村バイパス」が来年度事業化される見通しとなった。先月開かれた県公共事業評価監視委員会の本年度初会合で、来年度の着手を目指す新規事業として概要が示された。県は、国道158号新村交差点や、アルピコ交通上高地線の踏切周辺の渋滞緩和につなげる。
新村バイパスは、同市和田の蘇我交差点から北方向へ4車線道路を新設し、上高地線の線路の下をくぐって国道と平面交差する。その先は2車線となり、梓川の南で東にカーブして倭橋南交差点に接続する延長1・9キロのルート。設計速度は時速60キロとなる。令和16(2034)年度の完成を見込み、総事業費は52億円。
県松本建設事務所が昨年度末までに、新村地区の関係6町会で予備ルートの説明を終え、おおむね了解を得た。来年度から測量に入る。
同事務所によると、松本環状高家線の蘇我交差点付近の交通量は1日1万4800台。渋滞する新村交差点近くには南新交差点が近接している上に踏切もあり、通勤時間帯を中心に車の長い列ができる。新村バイパスの完成で交通量が分散し、国道への右左折もスムーズになることが期待される。国が整備を進める中部縦貫自動車道・松本波田道路と立体交差させ、近くに新村インターチェンジが設置される。