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戦没者弔う手筒花火 穂高神社でみたままつり

勢いよく火柱が上がる手筒花火

 終戦の日の15日夜、安曇野市の穂高神社境内にある穂高霊社で、戦没者を弔う恒例の「みたままつり」(穂高霊社奉賛会主催)が営まれた。静岡県を拠点とする花火の保存会が「遠州手筒花火」を奉納し、参列者が勇壮な花火に慰霊の気持ちを重ねていた。

 関係者が玉串奉納など神事を行った後、保存会のメンバーが大きな手筒花火を抱え、次々に点火していった。火柱が勢いよく立ち上がると、観衆から「わぁー、すごい」と歓声が上がった。燃え尽きる直前に「ドン、ドン」とごう音が響き、びっくりして泣き出す幼児もいた。
 近くに住む高校3年生の宮川梨愛さん(17)は「近くで見て、花火の迫力がすごかった。音も大きくて響いてきた」と感激していた。