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開田ブランド トウモロコシ人気 直売所に並ぶ

開田産のトウモロコシを求める〝ファン〟で朝からにぎわう直売所(15日午前9時ころ、末川)

 標高1200メートルの高地で栽培され、寒暖差が育んだ甘みが人気の「開田ブランド」のトウモロコシが、木曽町開田高原の直売所に並び始めた。住民が各地に開設。15日も、市場になかなか出回らない〝幻の味〟を買い求めようと、信州で盆休みを過ごした観光客らでにぎわった。

 西野地区に住む加村金正さんが末川地区の国道361号沿いに開設する直売所にはこの日、人気品種のグラビスが約400本並んだ。販売を担当する池戸悟さんは「早朝涼しいうちに収穫して甘みをとじこめた『朝採り』のみ」と勧めていた。
 高原では秋咲きのコスモスが咲き、夏の終わりを告げている。名古屋市の会社員・鈴木進一さん(38)は「『今年も開田のトウモロコシをお願い』と友人から催促されていまして」と35本を購入。家族4人で御嶽山麓に2泊したといい「開田の旬の味と夏の思い出をたくさん積んで帰ります」と笑顔だった。