避難行動調査 御嶽で実施 木曽町 10日 登山者参加の訓練で GPS活用

木曽町は10日、御嶽山(3067㍍)の山頂部に設けたシェルター(避難壕)などを使った避難訓練を行う。登山者300人の参加を想定する。訓練と連携して、衛星利用測位システム(GPS)を利用した位置情報記録機器「GPSロガー」を登山者に配っての避難行動調査も実施する。GPSで避難行動を〝見える化〟し、災害時の確実な避難誘導方法の検討に活用する狙いだ。
訓練は平成26(2014)年9月と同規模の噴火を想定。午前11時40分、山域にある防災無線のスピーカー3カ所でサイレンを鳴らし、噴火災害発生の訓練放送を流して避難を促す。下山後の登山者にアンケートをする。
訓練は令和4年に開始。3回目の今回は、訓練の参加者にオリジナルデザインのハンドタオルを贈呈する。「噴煙を見たらシェルターに隠れるか身を伏せる」「自分がいる場所を常に確認」などの注意ポイント4項目を配したデザインで、400枚限定だ。
避難行動調査は「御嶽山チャレンジ」と銘打ち、防災科学技術研究所(茨城県)と連携して実施する。GPSロガーは45台用意し、午前7時以降、5合目・おんたけロープウェイ鹿ノ瀬駅と6合目・中の湯登山口から入山する登山者に配布し、下山時に回収する。
10日が悪天候の場合は11日に順延する。