20歳のつどい 中学生一役 上松町 3年生有志 運営携わり愛郷心育む

毎年夏に行われる上松町の「二十歳のつどい」(旧成人式)の運営に長年、上松中学校の3年生有志が携わっている。ふるさとへの愛着が育まれることを願って始めた取り組みで、20年以上続いている。本年度は、6人が15日の本番で司会進行や受け付け、式後に行われる茶話会の会場づくりなどに関わる。
町の公民館報「館報ひやま」によると、平成15(2003)年に始まったとみられる。地域行事の運営の一端を経験できる貴重な機会になっており、就職・進学で転出した若者が故郷へ戻ってくるきっかけになってほしいとの願いも込められている。植原一郎教育長
は「近隣市町村では聞いたことがない。珍しい取り組みではないか」と話す。
本番を前に1日、町公民館で打ち合わせがあり、当日の流れや役割分担、司会が読む原稿の読み合わせをした。大戸星奈さん(15)は「自分が20歳になる前に一度見ておきたいと思った。出迎える〝新成人〟の皆さん38人が『いい式だった』と思えるようにしたい」と気を引き締めた。下野扇里さん(14)は「自分の式も楽しみになる。就職・進学で町を出ていても出席したい」と話していた。