逸品100点 伝統的工芸品の常設展示始める 木曽くらしの工芸館

木曽漆器工業協同組合(小林広幸理事長)は2日、塩尻市木曽平沢の「木曽くらしの工芸館」に、信州の伝統的工芸品を紹介する常設展示場を開設した。木曽漆器、お六櫛、松本家具など県内30産地の逸品約100点をそろえた。地域の風土や文化の中から生まれた工芸品の魅力を発信する。
企画展や特別展を開いていたアートギャラリーの1階と2階の一部を活用。多彩な工芸品がずらりと並ぶ。工芸品の概要と主要産地を解説したボードはブルーで統一し、シックな雰囲気に仕上げた。展示場は県の県民参加型予算(提案・共創型)を活用して設けた。
小林理事長は開設式典で「県伝統工芸品産業振興協議会の皆さまのご協力を得て展示することができた」と感謝した。今後は各産地の関係者やクラフト作家と連携しながらイベントも企画し、ものづくりの楽しさを伝える。
午前9時~午後5時。入場無料。今月は無休。問い合わせは同組合(電話0264・34・2113)へ。