才能教育 1500人楽都に 松本で夏期学校始まる
独自の音楽教育「スズキ・メソード」を実践する才能教育研究会(本部・松本市深志3)の第73回夏期学校が28日、松本市で始まった。全国から約1500人が集い、交流を深めながら31日まで4日間の講習に臨む。新型コロナウイルス禍を挟み、5年ぶりに講師と生徒が一堂に集う完全な形で開催した。
初日はまつもと市民芸術館(深志3)で開校式があり、指導者が「キラキラ星の主題による『子供の幸を』」を演奏して参加者を歓迎した。早野龍五・理事長兼会長は「普段教わっていない先生からレッスンを受けたり、友達と会ったりすることは貴重な経験になる。松本でよい思い出を作ってほしい」と呼び掛けた。
バイオリン、チェロ、フルート、ピアノの科ごとに5会場に分かれてレッスンがある。5歳からバイオリンを習う穂高西中学校1年生の宮川咲良さん(13)は「初めての参加なのでわくわくしている。ビブラートを上手にかけられるようになりたい」と意気込んでいた。
29日午後6時からオーディションなどで選ばれた生徒たちのスペシャルコンサート、30日午後4時から特別講師によるコンサートがいずれも市民芸術館主ホールで開かれる。特別講師のコンサートは入場料2000円で、当日券を用意する。問い合わせは同会本部事務局(電話0263・32・7171)へ。