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住民集う「居酒屋」盛況 塩尻の大門三番町 有志が運営

住民同士で語り合い楽しげな雰囲気を醸し出す三番町居酒屋倶楽部

 塩尻市の大門三番町で、住民有志の団体・三番町倶楽部が月1回開く即席の「居酒屋」が盛況だ。平成29(2017)年に始まって新型コロナウイルス禍も休止せず7年間続いている。酒が飲める人も飲めない人も集い、住民同士の親交を深める場として活用されている。

 三番町居酒屋倶楽部の名称で、地元の大門三・四番町介護予防交流センターを会場に午後6~9時に開かれている。普段は20人前後が参加するが、18日夜は12人と少なめで〝開宴〟した。事務局を担う会員が買いそろえたビールや日本酒、つまみ、差し入れの料理や漬物に自由に手を付け、会場設備のカラオケで歌を楽しんだ。小島賢一さん(89)は「和気あいあいと皆で話をするのが良い。酒は飲めないが雰囲
気が好き」と話した。
 大門三番町では、会員減少や役員のなり手不足に伴う地元の老人クラブ解散を機に、年齢制限がない親睦団体として翌29年に三番町倶楽部を発足させた。会長は区長の任期を終えた人が担う仕組みで、現在50~90代の男女55人が入会している。居酒屋は団体が行う各種行事の一つで、参加費は酒を飲む人は1000円、飲まない人は500円と設定する。
 新型コロナウイルス禍も、手指消毒をし参加者同士の距離を保った上でほそぼそと開いてきた。休止すると再開が難しいとの考え方から住民交流の機会を創出し続けた。昨年度は5回開催したが本年度は8回に増やした。小林徹会長(73)は「今日も楽しかった―と笑顔で帰ってもらうのが一番うれしい。できる限り続けたい」と話している。